結論として、クラウドソーシング上のWebライティング案件は「悪い案件が8割ほど」。
もちろん個人的な意見ですが、これから紹介する良い案件の条件に当てはまっているものはかなり少ないと感じています。
本記事では数多く存在する案件の中から、悪い案件を選ばないための条件をお伝えします。
目次
Webライターにとっての良い案件とは?
Webライターにとっての理想の案件は、次のような案件でしょう。
理想の案件
- 作業量のわりに単価が高い(1文字10円など)
- 記名記事である(自分の名前を出して掲載してもらえるので実績につながる)
- 作業範囲が狭い(画像の手配や入稿などの作業がない)
- 担当者と密にコミュニケーションが取れる
- 長期にわたって継続して依頼がある
しかしこれはあくまでは理想なので、すべての条件を満たす案件はほとんどありません。
すべての条件を満たす案件と奇跡的に出会えれば良いですが、基本的には「いまある案件の中から自分にできそうなものを選ぶ」ことになります。
案件はどこで探せば良いの?
Twitterやオウンドメディアの求人ページなどでライターを募集していることがありますが、初心者が直接応募するのはあまりおすすめしません。
というのも、報酬の請求や単価の交渉を行う必要があるためです。
初心者におすすめなのが、クラウドソーシングサイトで案件を探すことです。
ランサーズやクラウドワークスであれば無料で登録でき、誰でもいつでも気軽に自分に合った案件を探せます。
【参考】クラウドワークスを見てみる
【参考】ランサーズを見てみる
ほかにも色々なクラウドソーシングサイトがありますが、案件の数はランサーズ・クラウドワークスと比較になりません。
在宅のWebライターとして仕事を始めるのであれば、この2つのクラウドソーシングサイトに登録しておきましょう。
クラウドソーシングサイトで案件を探す際の注意点
クラウドソーシングサイトには、たくさんの案件が掲載されています。
しかし、「良い案件」はそのなかでも一握りです。
そして、良い案件には、たくさんの人が応募します。
ベテランのWebライターが応募してくる案件で初心者が提案を選んでもらうのは難しいです。
だからといって、「初心者歓迎」の文字に飛びついてはいけません。
初心者歓迎の案件は、作業量のわりに文字単価が低く、書いても書いても稼げないものが少なくありません。
特に、
- 「報酬を得ながらライティングのノウハウが学べます」
- 「この案件をこなせば、確かな文章力が身に付きます」
- 「有料ライティングセミナーの内容を特別に紹介します」
などの文言があるものは絶対避けてください。
しかし、これはあくまでも「一般に公開されている案件の中から選ぶ」場合です。
ランサーズやクラウドワークスでは、条件の良い案件のほとんどはクライアントが直接ライターにオファーする「直接依頼」という方式で依頼されています。
ある程度実績を積めば、クライアントのほうから
- 「こういう案件があるけれど対応できるか」
- 「こういう仕事をお願いしたい」
といった問い合わせのメールをくれるので、そのレベルを目指しましょう。
案件選びはコレをチェック!「良い案件」8つの特徴
良い案件かどうかを見極めるポイントをお伝えします。
「良い案件」8つの特徴
- 単価が高い
- 作業範囲が明確
- クライアントの評価が良い
- フィードバックがある
- 継続して依頼がもらえる
- マニュアルがある
- 自分の知識や経験が役に立つ
- クライアントのレスポンスが速い
①単価が高い
文字単価は、良い案件かどうかを左右する大きなポイントです。
初心者は、まず1文字0.6~1円の案件を探してみましょう。
1文字0.6~1円の案件は、作業量と文字単価のバランスが良い案件が多いです。
書けば書いただけちゃんと稼げるので、疲弊しづらいのも魅力です。
②作業範囲が明確である
依頼の募集ページに、「どこからどこまで担当してほしいか」が書かれている案件を選びましょう。
Webライターは書くのが仕事といっても、案件によっては画像の手配やCMS入稿、かんたんな図表の作成も行なうことがあります。
自分が無理なく対応できる作業範囲の案件を選ぶことが重要です。
③良い評価が多いクライアントである
クライアントの評価もチェックしましょう。
初心者の場合、星4以上のクライアントの案件を探してください。
星1つが多かったり、Webライターからの評価コメントが悪かったりするクライアントは避けたほうが無難です。
④フィードバックがもらえるかどうか
Webライターひとりひとりに担当がつく案件は、初心者にぴったりの案件です。
担当の編集者から記事に対するフィードバックをもらうことで、文章力が向上します。
文章は、人に読んでもらって磨かれるものです。
ていねいに修正指示を出してくれる、記事の感想を教えてくれる、閲覧数を教えてくれる編集者がいる案件を選んで受けましょう。
⑤継続案件である
継続依頼の案件は長期にわたって安定した収入が得られるため、できるだけ受けたいもの。
クライアントが法人の場合は数か月~数年にわたって案件を振ってくれることもあります。
安定した収入を得たい人は、案件が継続のものなのか単発のものなのかも忘れずに確認しましょう。
⑥マニュアルがある
初心者には執筆マニュアルやレギュレーションがしっかりしている案件をおすすめします。
慣れているライターであればマニュアルがなくてもスムーズに書き進められますが、初心者はそうもいきません。
しっかりとしたマニュアルがある案件は、初心者でもスムーズに作業ができます。
⑦知見があるジャンルの案件である
自分の経験や知識が役に立つ案件も良い案件です。
他の人よりも知っていることが多い分、スムーズに執筆できます。
そして、興味のあるジャンルだと新しい気付きなどもあるので、楽しく執筆することができます。
⑧クライアントのレスポンスが速い
連絡をしたときに素早く返信をくれるクライアントは、良いクライアントのことが多いです。
連絡が取れなくなるクライアントだと、安心して作業ができませんし、問い合わせの度に長時間手が止まってしまいます。
できるだけスムーズに連絡が取れるクライアントの案件を選びましょう。
こんな案件には要注意!「悪い案件」7つの特徴
クラウドソーシングサイトには、良い案件がある一方で、悪い案件も同じくらいあります。(体感は悪い案件が8割)
悪い案件を受けないためにも、次のポイントは必ず押さえておきましょう。
見出し(全角15文字)
- 報酬額があいまい
- 単価が低い
- クライアントの評価が悪い
- 作業範囲があいまい
- クライアントと連絡がつきにくい
- マニュアルがない
- フィードバックがもらえない
①報酬額があいまいである
「具体的な報酬額はあとから相談して決める」案件だと、相場がわかっていない初心者は買いたたかれやすいです。
案件を受けるときは、きちんと1文字〇円もしくは1本〇円など単価が決まっている案件を受けるようにしましょう。
②報酬額が低い
1文字0.5円以下の低単価案件は、書いても書いても収入が増えず、疲弊しやすいです。
効率よく稼ぐためにも、低単価の案件は避けてください。
③クライアントの評価が悪い
星1つの評価が多いクライアントや、途中で終了した契約が多いクライアントの案件は避けましょう。
受けたとしても途中で連絡がつかなくなったり、理不尽な要求をされたりすることがあります。
④作業範囲があいまい
依頼内容のところに「記事を書いてください」としか書かれていない場合、あとから入稿・画像の手配などの作業を増やされることがあります。
Webライターにどの作業をお願いしたいのかはっきり書かれている案件を選びましょう。
⑤クライアントと連絡がつきにくい
クライアントと連絡がつきにくい案件も避けてください。
問い合わせの度に手が止まるため、スムーズに作業が進められません。
さらには納品後に連絡がとれなくなるパターンもあります。最悪ですね。
⑥マニュアルがない
初心者の場合は、マニュアルの有無もしっかり確認しましょう。
マニュアルがない案件は、どのように作業を進めて良いかわかりにくいだけでなく、あとから大幅な修正を求められることにもつながりかねません。
⑦フィードバックがもらえない
記事の修正点や感想、閲覧数などのフィードバックがもらえない案件は、初心者には向きません。
というのも、スキルアップにつながらないからです。
ある程度実績を積んだライターであればフィードバックが無くても問題ありませんが、初心者はしっかりフィードバックをしてくれるクライアントと仕事をしましょう。
「悪い案件」を受けてしまったときは
悪い案件を受けてしまった場合の対処法は大きく2つ。
①まずは交渉
納期が厳しい・作業範囲が(依頼を受けてから増えた)などの場合は、交渉することが大切です。
納期をずらしてもらいたい、作業が増えるなら+αの報酬がほしい旨をはっきり伝えましょう。
②キャンセルする
ランサーズには、一度受けた依頼をキャンセルできる機能があります。
まずは交渉してみて、互いに妥協点が見いだせなかった場合はキャンセルするのもひとつの手です。
ただし、キャンセルすると悪い評価がつくこともあるので、認定ランサーを目指しているのなら注意してください。
【まとめ】上手に案件を選んで効率的に稼ごう
Webライターは稼げない仕事と思われがちですが、上手に案件を選べば効率的に稼ぐことも可能です。
良い案件と悪い案件の特徴を知っておくことが、稼げるか・稼げないかを分けます。
良い案件と悪い案件の特徴をおさらいすると、
「良い案件」8つの特徴
- 単価が高い
- 作業範囲が明確
- クライアントの評価が良い
- フィードバックがある
- 継続して依頼がもらえる
- マニュアルがある
- 自分の知識や経験が役に立つ
- クライアントのレスポンスが速い
見出し(全角15文字)
- 報酬額があいまい
- 単価が低い
- クライアントの評価が悪い
- 作業範囲があいまい
- クライアントと連絡がつきにくい
- マニュアルがない
- フィードバックがもらえない
Webライターとして案件を探すときは、この記事を参考に「良い案件」を探してみてください。
悪い案件に騙されたり、搾取されないように気をつけよう!